ピースメーカー THE PEACEMAKER 2005 12 21
今から、十年近く前、ある映画を見ました。
それは、「ピースメーカー THE PEACEMAKER」(1997年アメリカ)です。
この映画の内容は、こうです。
ロシアから、解体処理を行うはずの核弾頭9基が、
あるグループによって、国外に運び出されてしまったのです。
そのうち、8基は、主人公の活躍によって、回収されましたが、
残る1基が、行方不明となったのです。
正確には、覚えていませんが、その1基が、外交団の荷物に紛れて、
アメリカ国内に持ち込まれてしまい、国内にいた犯人グループに渡ってしまうのです。
犯人グループは、ニューヨークの博物館のようなところに、
核弾頭を設置し、起爆装置をスタートさせてしまうのです。
これが、映画だから、スリル満点で楽しめましたが、
現実になってしまうと、悪夢そのものです。
戦術核 tactical nuclear weapons 2005 12 20
2005年12月18日の共同通信社には、このようなニュースがあります。
戦術核250発が所在不明 ウクライナ武器密輸疑惑
【モスクワ18日共同】
ウクライナのクチマ前政権時代などの武器密輸疑惑を調査する、
議会委員会のシンチェンコ委員長は18日までに、
旧ソ連時代にウクライナに配備された戦術核弾頭のうち250発が所在不明で、
第三国などに密輸された可能性があることを明らかにした。タス通信が報じた。
1990年代にウクライナからロシアへ移管されたとされる核弾頭数と、
実際にロシア側が受け取った弾頭数に250発の差があることが判明したという。
これまでの検察の捜査でロシアの武器商人の武器密輸への関与が明らかになっており、
クチマ前政権とロシアが絡んだ大規模な武器密輸疑惑がさらに広がったといえる。